僕の黒歴史〜エロフラ編〜「家族との断絶」【3】

事件の翌朝、家族会議、勃発。

僕のエロサイト登録の件が白日の下に晒された。驚きの表情を隠せない家族。心拍数が上がる。後悔、恥辱、悲哀、負の感情がごった混ぜになる。エロサイトが僕の脳をジャックする。十分僕は裁かれた。そうだろう?神さま。これで終わりだろ?

しかし神はいなかった。神は死んだ。父はさらにこんなことを言い出した。

「毎日アダルトゲームをやっていた形跡がある。」

そう、履歴という存在がここで僕を殺しにきた。父は知っていた。僕が常習犯であることを。毎日エロフラをしていたことを。専門的な話になるが、僕のやっていたエロフラは1つ1つがウィンドウを形成する。これが何を意味するかというと、履歴には僕のやったエロフラが漏れなく表示されるということだ。しかも僕のやったエロフラはご丁寧にも題名がストレートなのが多い。「縛られて感じちゃう」「妹」「せっくすだ」「ご主人様〜」「美女触り」、思い出すだけでこんなものだ。これらを全て父親に把握されていたのだ。例えるなら裁判で下着泥棒が盗んだ下着の色や柄を一枚一枚確認させられるようなものだ。僕は誰も信じられなくなった。父は毎日僕をそんな目で見ていながら、僕と接していたという事実を知り、人間が怖くなったのだ。

その日を境に家族との会話は少なくなった。少なくとも僕から話しかけることはなくなった。今でもそれは続いている。家庭に僕の居場所は、ない。

                           〜fin〜